薬剤師は、医薬品全般について、幅広い知識を持つ「薬」の専門家です。
病院やクリニックの近くには、調剤薬局があります。
調剤薬局での薬剤師の主な仕事は以下の3つです。
- 調剤業務
- 服薬指導
- 薬歴管理
薬剤師は、医師からの処方せんに不備がないかチェックします。
このときに患者さんのお薬手帳を見せてもらい、薬の飲み合わせや重複をチェックします。
何か不備や疑わしい点があれば、処方せんを書いた医師に疑義照会を行います。
投薬の際には、飲むタイミングや飲み方などを分かりやすく伝え、他に服用している薬があれば、飲み合わせなどについても説明します。
薬剤師は医療機関(病院など)で処方せんに基づく調剤や患者さんへの服薬説明を行うほか、一般用医薬品を販売し、相談にものります。
また医薬品の研究開発や製造に関与している薬剤師や、いろいろなところに薬剤師はいます。
区民を対象とした「薬の正しい使い方」などの啓発活動も行っています。
その他にも次のような仕事を行います。
災害時の薬剤師
大規模災害時に、救護所・避難所等での医療チームの一員として医療活動へ参加し、使用薬剤に関する助言・服薬指導を行い、医療救護活動に取り組みます。
学校の薬剤師
教育委員会等から任命・委託されて、幼稚園や小中学校並びに高等学校で学校医や学校歯科医とともに、学校保健の仕事をします。
学校校舎の衛生管理、プール水や水道の検査、教室の空気・温度・湿度・明るさ・騒音などの検査を定期的に行い、必要に応じて、学校に指導・助言します。
また、児童生徒などを対象に、くすりの正しい使い方や薬物乱用防止、たばこの害、アルコールの害などの授業を行うこともあります。
正しく、安全に薬を使ってもらうために、医療と患者さんの架け橋となるのが薬剤師です。