緊急医療救護所・トリアージポスト
大規模地震などの災害時には、緊急医療救護所が設置されます。
この緊急医療救護所は各病院(災害拠点病院、災害拠点連携病院、災害医療支援病院)の近くに設置され、主に軽傷の傷病者に処置が行われます。2017年5月現在、区内に17カ所開設されることになっています。また、設置期間は発災後72時間までを目安とされています。
また、緊急医療救護所の近くに同時に設置されるのが≪トリアージポスト≫です。
このトリアージとは災害時など多数の負傷者が発生した場合に、傷病の緊急度や重傷度を判定して、治療や後方搬送の優先順位を決めることをいいます。
災害が起きると、短時間に多数の負傷者が病院に集中します。しかし医療スタッフや医薬品等には限りがあります。このような制約された環境で一人でも多くの命を救うためには、貴重な医療資源を有効に活用しなければなりません。
各病院近くに設置されたトリアージポストでは、傷病の緊急度や重傷度に応じて治療の優先順位を決定します。これに従って病院での治療が必要か、もしくは他の医療機関への搬送が必要か、または緊急医療救護所での処置が必要か等の選定を行います。